いい味出していた脇役達が湯水のごとく使い捨てられてゆく。悲しいけどこれ、戦争なのよね。希望を与え、そこから一気に絶望に叩き落とす。絶対的絶望。アンチスパイラルのそのやり方は終始一貫している。地面の上、いや、地面の下での本当に小さな小競り合いから始まった物語が、今やとんでもないスケールにまで発展してそれがいちいち有無を言わさぬ説得力を持っている。かつてない英雄譚。その先に待つものは小さな希望か絶対的絶望か。答えはきっと、決まりきっている。