ジャヴェール、自らの信じてきた正義が根底から覆されて壊れかけたところを朝日に救われるの巻。悪人は悪人、犯罪者は犯罪者。決して変わる事などない、変われる筈などない。信じ続けてきた真実、正義。なのに自分はジャンヴァルジャンを逃がしてしまった。それは人は変われるということ、犯罪者=悪人では必ずしもないこと。自らが信じ続けてきたものを否定する事実を認めたということ。そしてそれを認めてしまった時、全ての犯罪者を悪人と決め付けて、その言い分も聞かずにただ断罪して来た自分は本当に正義だったのか、自分こそが悪だったのではないのか。知らず知らずのうちに自らを追い詰めていく中、日の出の光に我に帰った時、はたと気付く。そう、悪人が、犯罪者が、人が、変われるというのなら。たとえこれまでの自分が悪だったのだとしても、変わればいいのだと。自らが認めた、新たなる信実、世界の理。それに相応しい正義に、と。そうして長きにわたるジャヴェールとの因縁は、ここに幕を閉じる。残る懸念はテナルディエとパトロンミネットかな? 残り数話、果たしてどう風呂敷を畳むか。