見てきた興奮冷めやらぬままに勢いで長文殴り書き。
待った甲斐があった。夏未完でよかった。お祭の最後はお祭で。夏よりも地味だけど派手な、最高のお祭だった。そうだよ、これだよディケイド。これを待っていたんだ。駆け足で語られる破壊と再生の物語は、だけども濃くて長い、密度の高い物語。まさに最初から最後までクライマックス。整合性? 矛盾? 未解決の謎? そんなもんは知りません。全てを破壊する、それがディケイドという物語のない物語。だけど、ここから始まる物語。さあ、いよいよ真のクライマックスだ! ……ってところでいつものディケイドライバーで一旦引いて余韻も何もかもなしにWの物語が始まった時は「そこで終わるのかよ!」以上に「さすがディケイド、最後までやってくれる!」って思いが強かったのは訓練されたディケイドファンがゆえに。
そしてW。亜希子は強い子だなあ。フィリップも。その二人が居たから、翔太郎も強くなれた。二人で一人の仮面ライダーの名乗りの場面は、ディケイドをあえて髣髴させる形にしたのだろう。そして、それが真のクライマックスで意味を持つ。
正体を現した敵を追いかけて一旦Wの物語がフェードアウトしたと思えば、すぐさま左右分割でWとディケイド、両方の物語のクライマックスが始まる。「通りすがりの仮面ライダー」「二人で一人の仮面ライダー」の名乗りをダブらせながら、そして2つの世界が交差する。ディケイド、W、そして再生した世界のライダー達とネオ生命体との最終決戦。ちょっとくすぐったいぞ祭で笑いを入れつつ、CGをふんだんに使って迫力あるバトルが展開。もう、物語とか設定とかどうでもいい。そんなことは些細なことだ。とにかく圧倒された。終始魅入ってしまった。あんまり巨大戦が派手過ぎたんで、等身大の最終形態との決戦が随分あっさりになっちゃったけど。
そして、再び別れる2つの世界。これからも続くWの物語。これから始まるディケイドの物語。もう、他に言うことはない。さあ、声高らかに叫ぼう。
「おのれディケイド!!」